テントの軽量化をしたいとあれこれと散々迷った結果、finetrack(ファイントラック)の「ツエルト2ロング」を購入しました。
購入に至った動機やどのようにシーム処理を行ったかについてお話しします。
これまで使用していたテント
余談ですが、これまで使用していたテントについて。
これまでは、Naturehikeの『ツーリングテント』を使用していました。
数年前に実行した、神奈川から北海道までの自転車キャンプツーリングの際に購入したものです。
学生だったので予算は限られており、コスパが良さそうだと目をつけたテントがこれでした。
この時の自転車キャンプツーリング以降も、山や平地でのテント泊でも使用しており、期待以上のはたらきをしてくれました。
しかし、「U.L.」というスタイルを知ってからネックに感じていたのが、その重量です。
インナー・フライシート・ポールの合計重量が約1.6kg。
シングルウォールのテントにするだけで、1キロほど軽量化することが余裕でできます。
これは優先的に軽量化したいということで、いざテント選びの沼へ。
候補
候補をあげるにあたっての条件としては以下の通りです。
- 最低限1kg以下
- シングルウォール
- ある程度の耐候性
- プライバシーを守ることもできる
- (完全ではなくても)虫の侵入を防いでくれる
- トレッキングポールを使用して設営
使用シーンとして、山の稜線でテント泊することを想定したわけではなくて、まずは「みちのく潮風トレイル」といったロングトレイルを想定していました。
ただ、山でのテント泊でも使っていきたいとも思っていました。
以上の条件で自分なりに出した候補がこちら。
- 【Six Moon Designs】Lunar Solo
- 【finetrack】ツエルト2ロング
- 【Six Moon Designs】DeschutesTarp+
- 【gossamser gear】The one
この中の①と②のどちらにするか非常に悩みました。
そして最終的に選んだのは、ファイントラックのツエルト2ロングです。
決め手
決め手となったのが、「コンパクトさ」や「空間の広さ」「設営のバリエーション」です。
決めるにあたって実物を見たいと思い、「finetrack HIBIYA HUT」さんに伺いました。
500mlペットボトルと同じくらいのサイズで350gを切る重量なので、そのコンパクトさにまず驚きました。
そして実際に設営していただいて中に入ってみたところ、どうもワクワクしてしまいました。
なぜなら中に入ってみると意外にも空間が広かったのです。
とても快適な空間とは言えないけれども、これだけあれば必要十分だとその時に感じました。
また自立式テントとは違うその場の環境への対応力も、これまでとは違った使い方ができそうで面白そうだなと。
タープのようにフロアレスにしたり、自然物を活用しても設営できたりと、設営バリエーションが一つではないのです。
要点を押さえていればあとは使う人や環境次第といった感じ。
それと、シンプルでクラシックな見た目に合ったMOSS(青朽葉)のカラーリングにも惹かれました。
これまではthe テントなオレンジのカラーのテントを使用していて、野宿するときに目立つのが気に入っていなかったので、このMOSSのステルス感がいい。
野宿するとなったらその場所にお邪魔するわけなので、少しでも控えめに。
海外のトレイルだけを想定するなら、ルナーソロにしてたかもしれません。
実を言うと軽い気持ちで実物を見に行ったのですが、こんなにワクワクする道具だとは思わなかったので自分でも驚きでした。
シーム処理
ツエルト2ロングはシーム処理がされていないので、自分でシーム処理をする必要があります。
方法に関しては「ハイカーズデポ」さんのHPを参考にさせていただきました。
シーム処理をしたほうがよい部分は3箇所とのことでしたので、経験も知識もないのでもちろん全てやることにしました。
- Aラインの付け根から天頂部全て
- サイドリフターの縫い目
- Aラインの中間部にあるヒモの縫い目
使用したシーム剤はGEAR AIDの「シームグリップ+WP」です。
付属の細いブラシを使いましたが、毛が固まってやりずらかったので、ヘラ的なものを使ったほうがやりやすいかもしれません。
全て内側から処理しました。
まずは、Aラインの付け根から天頂部。一番、処理面積が多い部分です。
中心から左が塗った直後で、右側が塗る前です。
次はサイドリフターの縫い目。もちろん左右とも行います。
最後は、Aラインの中間部にあるヒモの縫い目。
以上の3箇所に処理をしたら、幕の他の部分とくっつかないようにして一日放置します。
塗った直後と見た目は変わりませんが、一日おいて乾いた様子がこちら。
幸いにもツエルトを広げることができるスペースを確保できたのと、夢中になってやり切りたい気持ちが生まれてしまったので1日で行いました。
今回はなんとか集中力を保てましたが、適当な仕上げにしないためにも、変な意地は捨てて何回かに分けてやるのが一番ですね。
気をつけたこと、やってみて感じたことをまとめると、
- 塗りすぎず、塗らなすぎず
- ブラシよりヘラ的なやつで塗るといい?
- 幕の他の部分とくっつかないように、広げて作業&乾かす
- 集中力がもたないので、何回かに分けて処理するほうが仕上がりがよくなると思う
- シーム処理は素人でもできる
こんな感じでしょうか。
使ってみて
この記事はツエルトを実際に使う前に書いていたのですが、下書きのまま放置されていました。。
そして放置されている間に、ロングトレイルをともに歩いてきました。
レビューは別の記事で書くとして、使ってみてどうだったのか簡単にいうと、
- 見た目以上に耐候性があり、思っていたより扱いやすい
- よって、ツエルト愛が生まれてきており、もっと使いこなしたい
- シーム処理はおそらく問題なし
クセもありますが、使いこなせればとてもいい道具だと思います。
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