ついに、ずっとやりたいと思っていながら手を出していなかった、ミシンを使ってのMYOGを始めました。
経緯
UL、ハイキング文化を深堀りしていく中で知った「MYOG(Make Your Own Gear)」。
俗に言うDIYと同じような行為で、自分に合ったギアを自分で作ってみよう!というもの。
モノづくりは好きだし、単純に自分で作ったギアでハイキングしたらさらに楽しそうじゃんと思い、まず作ってみたものが、アルコールストーブと風防。
これらを使って、デイハイキングからロングトレイルまでを歩きました。
素人レベルなので、最低限の機能しかありません。しかし、その機能でどう過ごすかを考えれば不自由なくハイキングできたことが、自信につながったというか、足るを知ることができたというか。こんなものでもいけるのか!みたいな感覚がありました。
アルスト、風防の次は何を作ろうか考えると、出てくるのはスタッフサックやバックパック、タープなどのミシンを使って作る道具です。
レイ・ウェイのバックパックキットがあることや、自作のバックパックやタープで海外のロングトレイルを歩いた憧れでもあるハイカーの方のブログを読んで、いつかは自分も作りたいという気持ちもありました。
MYOGしている方のブログを読んでみては、やりたいけどまだいいか、、なんて思っていたものの、一度芽生えた気持ちは消えません。
そういえばと、実家に眠っているミシンがあったことを思い出し、ついにミシンが手元に。
という流れで、本格的に(自分の中では)MYOGしてみることにしました。
用意したもの
MYOGを始めるにあたって用意したものは以下のとおり。
- ミシン
- 糸
- 生地
- その他小物
ミシン
実家から借りたミシンは、家庭用のミシンかつ多機能ではありません。
MYOGをするために特別な機能は必要ないようなので、とりあえずこのミシンでやっていくつもりです。直線縫いができればOKと考えれば、まずは何でもよさそうです。
後ほど紹介しますが、実際にモノは作れましたし、問題なく作業ができました。
糸
素材はポリエステル100%で、番手は30番〜60番という条件で探しました。
糸は30番、針は14番あたりを使えば無難
https://chant-i.com/myog/
まずは、フジックスのシャッペスパン60番を購入しました。
その後、Ripstop by the Rollで「Gutermann MARA 70 Thread」も購入してみました。
糸の太さは、40Texなので30~40番手の間くらいです。
最初に購入した糸は短繊維(スパン)で、Ripstop by the Rollで購入した糸は長繊維(フィラメント)と、糸のタイプが違います。
今後は、糸のタイプや太さなど、糸についても勉強する必要がありそうです。
ちなみに、針は14番を使用しています。
生地
生地については練習用として、「デュポン™タイベック®」を購入しました。
扱いやすく、価格は抑えめ。アウトドアのギアとしても使用実績があるので、練習用に作ってもそれなりに実際に使えるだろうということでチョイスしました。
MYOGした感想としては、不織布なので扱いやすく、生地が滑ってうまくいかないということはありませんでした。
コロナの影響で品薄が続いていましたが、最近は流通が復活してきているようです。
国内でも入手がしやすい点も含めて、入門としていい選択肢だと思います。
その他小物
ざっくりと上記のモノがあれば作れはしますが、プラスで購入してよかったおすすめ商品を紹介します。
1つ目が、「仮止めクリップ」です。
生地を合わせて固定するために使用します。
マチ針だと穴が空いてしまうということで試してみたところ、使いやすくてこれ一択になりました。
マチ針は無くしやすかったりと扱いが面倒くさいですが、クリップは簡単につけ外しもできて扱いやすい点もGoodです。
2つ目が「クリア定規」です。
縫い代の目印だったり、あるラインを目視しつつ別のラインを引くことが多いのですが、それがクリア定規だと作業しやすいです。
3つ目が「カッターマット」です。
作業台にしている机に傷がつく心配がなく、方眼がラインを引く時に目安になるのも役に立ちます。
元からあった裁縫道具も使っていますが、強いて言うなら、生地を裁断するのにカッターやハサミだと長くまっすぐ切ることが難しいので、ローラーカッターは買い足してもいい気がしています。
作ったもの
初っ端からバックパックを作ってみようかとも思ったのですが、ミシンなんてほとんど触ったことがなかったですし、どうやってモノづくりを進めていくものなのか経験も知識もありません。
まずは簡単なところで、ペグケースとティッシュケースを作ってみました。
ペグケースがこちら。
今まではレインパンツに付属していた小さめのスタッフサックを使用していましたが、MYOGすることで自分の好みのサイズ感にできました。
続いて、ティッシュボックス。
アウトドアギアではありませんが、タイベック®で作ったので自分としてはアウトドア感があって気に入りました。
これらの作成の様子は別の記事で紹介しようと思います。
これから
実際にミシンを使ってMYOGしてみてどうだったかというと、率直に「これは楽しいぞ!」と思いました。
単体で見れば安く済んだりと表面上の良さがありますが、それ以上に自分のハイキングを想像しながら、どんな道具があったら嬉しいか、あの道具を自分好みのカスタムで作りたいといったことを、妄想する時間が楽しいです。
型から素材まで一つ一つを自分で決めながら行うので、それぞれの決定に意味が必要になります。
その決定を下すために素材のことを勉強したりと、道具が得られること以外にも恩恵があると感じています。
マスプロダクツのように、高機能を持つことは難しいかもしれませんが、それらを買うだけでは実現できない、オリジナルのハイキングができる気がしています。
Make Your Own Gear、Make Your Own Hike。
・・・
とりあえず、次はハンモックを作るために、みんな大好き「Ripstop by the Roll」で生地を購入しましたとさ。
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