自作ハンモックに続き、サスペンションも作ってしまおうということで、自作ウーピースリングにもチャレンジしてみました。
ということで、ウーピースリングの作り方と、どうやって使っているのかを紹介します。
ウーピースリングとは
ウーピースリングとは、支柱(木など)とハンモックを繋ぐロープのようなものです。
単体では使用できないので、支柱に巻きつけるウェビングベルトとセットで使います。
この2つを合わせて、「ツリーストラップ」や「サスペンション」と呼ばれます。
ロープ同士の摩擦を利用して固定していて、モノによりますが、長さを50~180cmの間で無段階に調節できます。
そのため、ハンモックの張り具合を簡単に調節できて、微調整もできます。
また、軽くて高強度なのも特徴です。
用意するもの
今回用意したものはこちら。
- AmSteel® 7/64″:25フィート(約762cm)
- 針金(60cmくらいのものを半分に折って使用)
- ハサミ or ナイフ
- ペンなど印をつけるもの
- ピンペグ
材料は、AmSteel® 7/64″のみです。
下記のサイトでは、25フィート単位で販売されていて、必要な2つ分を作るのにちょうどよい長さとなっています。
他の選択肢として、こちら。
7/64″ = 約2.7mmなので、直径は2.5mmか3mmでよさそうです。
この2つのロープはともに、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)で作られている、中空のロープです。
UHMWPEとは、軽くて伸縮性が低く、耐衝撃性・耐摩耗性に優れている素材です。この素材を用いた商品として、ダイニーマやスペクトラがあります。
この素材の束を8本や12本まとめて、中空(芯がない)のロープにしたものということです。
針金は必須です。100円ショップで調達しました。
サイズ
今回の材料と作り方で作ると、以下のスペックのものができあがります。
- 全長:約176cm
- 調節幅:約30~176cm
- 重量:約18g
わずかな長さの違いは生じるかもしれませんが、おおよそこのようなスペックにできあがるかと思います。
作り方
まずは、25フィートのロープを半分にカットします。
ロープに対して、少し斜めに刃を入れるとカットしやすいです。
カットしてできたうちの1本(約12.5フィート)で、1つのウーピースリングができあがります。
両方の末端を1cmほど解いて、8本の束のうち4本をカットします。こうすることで、後々の作業がしやすくなります。
ここからは、3つの部分ごとに作り方を説明していきます。
エンドアイ
エンドアイは直径5cmになるように作っていきます。
① 片方の末端から、5cm(A)と15cm(B)のところに印をつける
② Bを緩めての中心に針金を通す
③ 通した針金に、短い方のロープの端を挟めて、引っ張ってBから出す
④ Aの中心を緩めて針金を通し、長い方のロープの端を挟めて、引っ張ってAから出す
このとき、8の字になるように、ロープを通す向きに注意してください。
AとBが交わるまでロープを引っ張って調整します。
⑤ 短い方の余った部分を中空の中に埋め込む
短い方の長さより2cmくらい先(C)から、針金を中空の中に通し、Aのすぐ手前(M)で外に出します。
通した針金に短い方の端を挟めて、Cに向かって引っ張ります。
そして、MからCに向かってロープをつまみながら引っ張り、たるみをなくすことで、余った部分は隠れます。
これで、エンドアイは完成です。
可動部
続いて、可動部を作ります。
① エンドアイの先端から、15cm(D)と25cm(E)のところに、印をつける
② Dから針金を中空の中に通し、Eから出す
③ 長い方のロープを針金に挟む
④ Dに向かって針金を引っ張り、Dからロープを20cmほど出す
このとき、ロープがねじれないように気をつけます。
D – E間のたるみをなくしたら、可動部の完成です。
このD – E間のロープ同士の摩擦によって、可動部が固定される仕組みです。
こんなにシンプルなのに、体重を支えられるんだからすごい(語彙力)
末端の処理
最後に、Dから飛び出している末端を処理していきます。
① 端から5cmのところ(F)と12cmくらいのところ(G)に印をつける
② Gの中心から針金を中空の中に通し、Fから出す
③ 針金にロープの端を挟んで、Gに向かって引っ張る
このとき、できた輪がなくならないように、ペグなどを輪に通しておくとよいです。
④ 輪がなくならないように気をつけながら、たるみをなくして、末端を隠す
これで、ウーピースリングの完成です!
使い方
完成したウーピースリングをどうやって使うのか、自分なりの使い方を紹介したいと思います。
何を使ってどう接続するかは、好みなど人によって違うと思いますので、一例として見てください。
自分の場合は、
- エンドアイをウェビングストラップ(支柱側)と接続
- 可動部をハンモック本体と接続
が現状の使い方です。
ウェビングストラップの端の輪と、エンドアイをガースヒッチで接続しています。
ここに関しては運用上、取り外すことはないので、この方法をとっています。
可動部とハンモックの接続については、可動部を完全に固定すると調節ができなくなってしまうので、調節ができるような方法をとっています。
今のところ選択肢は2つ。
1つ目が、ハンモックのエンドにコンティニュアスループとバックルつけて、そのバックルに可動部を接続する方法。
↓自作コンティニュアスループ
↓使っているバックル
2つ目が、ハンモックのエンドにソフトシャックルをつけて、そこに可動部を接続する方法。
この方法だと、使う道具が1つ(両方で2つ)減るので、シンプルではありますがちょっとやりにくい。
なので、今のところ1つ目の方法をとっています。
他にもカラビナやループエイリアンなどのバックルを使う方法もあるようです。
正解はないので、試行錯誤するもの面白いですね。
最後に
以上、ウーピースリングの作り方&使い方でした。
最初はウーピースリングとは?という状態からスタートしましたが、作ってみることで構造が理解できました。
材料はAmazonで手に入りますし、作り方もそこまで難しくないので、ぜひチャレンジしてみてください。
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